ユリ根盗掘について考える 2017/7/18

 

前々回の記事(1ヶ月半ぶりの那須)で庭のヤマユリの球根が誰かに採られてしまったという話を書いた。
その後、よく調べてみたら、「エっ!ここも?」という個所がたくさんあって、悔しいから掘り跡を数えてみたら47か所もあった。
去年の夏もだいぶやられて腹が立ったので、事後で意味ないかなと思いながらも立て札を作って4本立てたのだった。

秋に一部傷んだりしたので、全部撤去してしまったけど、2本は保管していたので、持ち出して再設置してみた。

効果があるかどうかわからないけど、今年、盗られる前に設置しておけばよかった、と少し後悔した。

ヤマユリは山に自然に咲く花としては大きくて、香りも強く存在感があるので、結構気に入っている花だ。
大きな木を切って地面に太陽光が当たるようにしたらヤマユリ、りんどう、タラの芽などいろいろ出てくるようになった。
ここ数年は積極的にヤマユリを増やそうと手入れをしている。
1本の茎にたくさんの花をつけるのは数年経っていて球根も大きく育っているが、去年はそういうのをごっそり盗られてしまった。

今年は、2年目でやっとつぼみ1個つけたばかりの若いユリをほとんど持っていかれた。

ヤマユリは花が咲いた後、1個の花にも大量のタネが出来て、晩秋に強い風で吹き飛ばされて散らばっていく。
自分の観察では、次の年運よく芽が出て茎が育ってもまだ、花を咲かせる力はない。
太陽の光などの恵みがあって地中に球根を育てることが出来たものが、2年目に1個のつぼみをつけて花を咲かせる。
3年目以降は土の養分や光の当たり方で変わってくるが複数のつぼみをつけるようだ。
4~5年経つと球根も大きくなり1本の茎に10個前後の立派な花を咲かせるものも出てくる。

去年、自分のところの私道の両側に1年目のユリの茎がたくさん育ったので、周りの笹などを刈ってユリが育ちやすい環境を整えた。
両側にたくさんのヤマユリの花が咲いたら、すばらしいな、と思って今年に期待していた。
今年の春にはそれらのほとんどがちゃんと芽を出して、5月来たときは明らかに1年目とは違うしっかりしたユリの茎がたくさん伸びていたのだ。

その時は数えていなかったけど、今回張盗られた痕が地面が地面に生々しく残っていて、それを数えたらその辺だけで40近くになった。
私道部分以外でもヤマユリが生えている場所は毎年見ていてわかっているので、そういう部分を今回見てまわったが、ほとんどやられていた。
3か所残っていたのは育ちが悪かったからか。
上記の立て札の写真の1本は周りの雑草がユリと同じ高さに茂っていて気づかれなかったので助かったようだ。


ただ、犯人にも多少の良心はあるのかな、と感じた点もある。
駐車場入り口の一番目につくところと、南側のバーベキュー炉の横の3本まとまっているものはいずれも数年経っていてつぼみもそれぞれ複数個ついている立派なヤマユリだけど、これらは無事だった。
目につくし生活感のある場所だからこれは明らかに住民が意識して育てているものと認識したのだろうか?

逆にいうと、他のはただ自然に生えていたものであって、ここの住人が認識していると思ってはいなかったということか?
そうであれば立て札で注意喚起するのは効果的ということになるわけだ。

今年の秋もヤマユリのタネが実ったら風で吹き飛ばされる前に採取してあちこちに蒔いておこうとは思っている。
そして、来年は盗られる前に立て札をもっと多く立ててみよう。


昨日、庭のヤブカンゾウが今年初めて咲いた。

形はユリに似ている部分もあり、結構大きな花だが、1日でしぼんでしまう。
昨日2つ咲き、今日も2つ咲いた。つぼみが次々膨らんで毎日のように新しい花が咲く。
雨に濡れても色が鮮やかだ。

庭の奥の方でアジサイもよく咲いている。こちらは何日間も同じ花が咲き続ける。

そういえば、アジサイの花も大きいけど、これは自然に出てきたものではなく、自分が挿し木したものだ。

この前のページへ   つぎのページへ   このページの先頭へ   トップページへ

2017年07月18日|ニュースのカテゴリー:その他, 山の生活