結露に悩む、アパートリフォーム…18/1/25

年末から1月10日ごろまではさすがにリフォーム作業は休んでいた。
ここ5日間も雪とその後の道路状況から出かけるのはやめている。バイクなので凍った道路は危ないから。

実は去年12月に入ってから壁に突き当たってしまった。
4畳半のフローリングを仕上げて、このリフォームも峠をか終えたかな、と思ったころ、ふと見ると、だいぶ前に貼った壁紙の天井付近にシミが出来ている。
写真の箇所だけではなく、同じ壁のもっと右側の中央部と右端と都合3ヶ所がこんな風に黄色く水が垂れ落ちたような跡が出来ていた。

{エッ? なにこれ?  雨漏り?」

すぐ屋根上に上がってみた。
このアパートの屋根は鉄板を断面が台形に折り曲げたものを連続的につないだもので、「折板(せっぱん)屋根」というらしい。
山3つごとに山の部分で重ねて繋ぎ、ボルトで止めている。
だいぶ昔にこの4畳半の部屋に雨漏りがあって、業者さんに修理してもらったことがあり、鉄板の接続部にテープを貼って防水塗料をべったり塗った跡が残っている。

今回注意深く見てみたが錆などは無いし、ボルトの部分はしっかり塗料が塗られていて雨漏れが新たに発生している兆候は見えなかった。
でも、前歴があるので雨漏れを疑って翌日、今回水が垂れた辺りの上を中心に防水テープを鉄板のつなぎ目の部分にべったり貼った。

さらに、ネットで注文した屋上防水用塗料が届いてから再度屋根に上がり、4畳半の上に当たる部分の屋根のつなぎ目とボルトにべったりとその塗料を塗りつけた。

この塗料、水あめのようにネットりしてるので、刷毛ではなく木の棒で掬い取ってこすりつけるように塗った。
美観より何より雨漏れが防止できれば良いという機能一辺倒の仕事だった。
鉄板のつなぎ目とボルトの部分にべったり塗ったので、これで雨もりなんて起こりえないだろうという感じがした。

室内の汚れた壁紙は剥がしてしまった。
しっかり水対策が終わったら貼りなおせばいいだけだから。

壁に触ってみると湿っぽいことに気付いた。
雨なんか何日も降ってないのに壁が湿っている。
それで、これは結露なんじゃないか、と考えるようになった。

天井裏を見てみないと気がすまなくなって、迷ったあげく、点検口をつけることにして、天井の石膏ボードに切れ目を入れた。

そしたら、水がジョロジョロ流れ落ちてきてバケツで受けるほどだった。
断熱材はビショビショになっていた。
取り出して絞り、外で乾かした。

点検口は1か所では済まず、2か所開けた。

右側のを先に開けたけど、そのすぐ左に鉄製の梁があって、それより左に手が入らず断熱材の取り出しも出来ない。
枠と蓋を取り付けて閉められるようにしてから、左のを開けた。

断熱材を取り出した天井板の上には水が溜まっているのがわかる。

これほどの水が結露で溜まるものなんだろうか?

結露って、室内が温かいのに外が寒いときに、その間の断熱が不十分なために室内側の空気が冷やされて水分が空気中に含みきれなくなったものが水滴になって壁などについてしまうもの、と理解していた。(空気中の水分含有の限界値は気温と共に下がるから)
つまり、内外の温度差が原因だと。

しかし、この部屋はまだ人が住んでいないので、暖房なんかしていない。
天井裏には通気があって、基本的には外と同じ温度になってるんじゃないのか?

なのに、なんで結露なんか?  と思ったけど、今の時期屋根の外には霜が付く。
外と同じ温度なら、屋根の内側にも霜がつくのか?  そして、日中気温があがったときそれが解けて天井裏に溜まるのか。

それが毎日繰り返されて水がどんどん溜まってしまう。  そういうことなのか?
わからない。

雨は漏らないと思える。だけど、天井裏に想像を越える水が溜まっている。
上のように考えるしかないんだろうな、と結論付けた。
本来は鉄板の内側に吹き付けてある断熱材が天井裏を0度以下にはしない想定なのかもしれない。
それが、既に30年以上も経っているから、断熱機能が劣化してしまったからなのか?

折板屋根の裏側を見てみると、海綿のような柔らかい断熱材がちゃんとついている。
でも、試しにこれを指で押してみたら、水がしみ出てくるぐらい、すでに水を含んでしまっているのだ。
そのために断熱の効果はなく夜には凍って日中溶けるということを繰り返しながら徐々に空気中の水分を取り込むので、天井裏に水がたまるんだろう、と、結論付けた。

他の部分はどうなんだろう?

風呂場があったところには元々点検口があったので、そこを開けて調べてみたら屋根の裏側にやっぱり水滴がついていた。(僅かだけど)
全然別の場所の軒先の先端の部分を3ヶ所触ってみたら、指が濡れた。
屋根材の断熱材が剥がれている箇所もあった。

どうやらこのアパートの屋根全体に問題があるようだ。
でも実際に壁まで水が垂れてきているのは問題の4畳半の西側だけだ。

それで対策はどうすればいいのか?

確実にやるなら、屋根を全とっかえすべきなんだろうけど、自分で出来る範囲を大きく越えている。
多分大きなクレーン車など持ち込んでやる大工事になるはずだ。そんなコストは掛けられない。

で、まずは乾燥させよう。ということで天井裏に向けて風を当てるために点検口に換気扇を取り付けてみた。

これを回しっ放しにして2日後に天井裏を調べてみた。
乾いている。効果はあるみたいだ。
壁も触ってみたけど、手に感じるほどの湿りはない。

屋根裏全体を乾燥させるには、こういうのを何箇所も設置してやればいいんだろうけど、とりあえず今実害が表れているところを何とかしたいという気持ちだ。

このアパートの天井裏は非常に狭いので換気扇1台でも屋根裏全体の空気が動くんだろうと期待する気持ちがある。
長いこと回していれば少しづつ屋根裏全体の断熱材乾燥につながることを期待して、すでに6日間も連続運転中だ。
雪が降ってバイクでは危なくてアパートに行けず放置している実情でもある。

この後の計画としては、ここに人が住むようになってからは、この換気扇は逆効果になると思っているので、ベランダのある軒先にもう一つ穴を開けてそちらにこの換気扇を移すつもりだ。
暖房している部屋の空気を天井裏に吹き込んでは結露をむしろ促進することになるだろうし、だいたい、ここに住まう人間にとって温めた空気をどんどん持っていかれたらたまらないってことになるから。

ただ、夏には天井裏には鉄板が熱せられた熱い空気が溜まるはずだから、それを押し出して温度を下げるのは部屋のクーラーを使うにしても効率がよくなると思うので、前面にカバーが付いたもっと見栄えの良い換気扇を別途調達して取り付けてやろうと思っている。

なかなか終わりが見えないのでちょっと辛いリフォームになってきた。

 

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2018年01月25日|ブログのカテゴリー:DIY