家の手入れ2件…18/7/20

那須の家は建築後多分36年ぐらい経っている。
骨組みは重量鉄骨造りなのでまだしっかりしていると思っているけど、山の中にあることもあっていろいろな問題が次々襲ってくる。

1週間前南側のベランダの上、軒天に穴が開いているのを見つけた。

鳥が開けたのに違いない。
数年前、西側で同じようなことが2度発生している。

軒天に貼ってある向こう側の板が少し下に垂れて隙間が出来ている。
止めてある釘穴が長年の荷重と地震や強風の振動などで次第に広がり釘の頭で板を支え切れなくなっている。

こういった隙が出来ると、雨の当たらない安全な巣穴を探している鳥たちの標的になってしまう。
隙間に足を掛けてとまり、穴あきボードを嘴でつっ突いてベニヤ板に穴を開け、表面をむしり取ったようだ。

恐らく、この春に内部に巣を作って卵を生み、ヒナを育てて巣立っていったのだろう。
今は鳥の気配がないので、使ってないのだと思う。

このままにしていると、内部にスズメバチが入り込んで巣を作ったり(1階の駐車場の屋根裏で以前経験あり)、別の動物が住み着いたりしないとも限らない。

体裁はともかく見つけた以上は早く塞ぐ必要がある。

穴あきボードの端切れと適当な板切れを持ってきてネジで止めればいいだろうと作業を始めた。

この脚立に乗って上から2段目に足を置いて立ち上げり手を伸ばして何とか届く高さだ。

自分は脊椎の難病で過去に2回大きな手術をしている。
その影響で右足の感覚が鈍くなっていて、立って上を向くとふらつくことが多い。

そのため、高所での立ち仕事は不安がある。バランス崩してベランダの外に落っこちたらただでは済まない。

木に登って枝を切ったりするときは安全ベルトで腰の位置でしっかりサポートがある状態を作っているし、屋根に上がってTVアンテナを立てたりするとき、屋根の端に行くときは尻を屋根につけて、いざり寄るように移動するなど気をつけている。

今回の作業では脚立をまたいで両足で挟むようにすれば大丈夫と思って始めたが、これはあまり安心できる体制確保にはならなかった。
身体を支える部分がもっと上の腰の位置であれば安心できる。
もしもう1段だけ多い脚立だったら、一番上に腰を下ろして、両足でしっかり脚立を挟んで身体を安定させられたと思う。

そんな不安を抱えての作業だったので、出来栄えがそれを反映してしまった。

とりあえず、穴を塞ぎ、垂れている天井板を応急的に木切れで支えた。
白ペンキも塗ったけど、缶の底にわずかに残っているのを使ったので、薄すぎる。
ここまでで汗だくになってしまい、天井板をネジ釘で止めてから、応急処置のの木切れは外すつもりだけど、今日はそこまでやる気力がなかった。


もう一つの問題は浄化槽がらみだ。
先日、浄化槽付近から水が溢れ出ているのを見つけた。

昨日、浄化槽の清掃をお願いしている業者に来てもらっていろいろ話を聞いて、ウチの浄化槽の仕組みを今更ながら理解したところだ。

トイレからくる し尿の浄化処理と洗濯機や台所の生活排水を両方処理する合併浄化槽だと理解していたけど、どこに何が繋がっているのかよくわかっていなかった。

今回のトラブルでいろいろ調べて分かったのは、合併浄化槽ではなく、分離型だということで、ちょっとショックだ。

左の鉄の蓋が2つ見えるのがトイレの方の浄化槽で、内部は3段階を経て浄化され、そのきれいになった水が右のコンクリートの蓋がある浸透槽に流れ込み、地面にしみ込ませるものと思っていたが、これも違っていた。

トイレの浄化後の水はこの写真で言えば、上の方に流して、そちらで浸透させているようだ。

一方、生活排水は、コンクリート蓋の浸透槽に直接入ってこの底の方からしみ込ませるタイプらしい。
水があふれ出ていたのは、この浸透槽で、36年も経っているので、目詰まりが出来て、もう水を吸い込まなくなってしまったのだ。

蓋を開けて中を見ると、特にひどい匂いはないけれども、真水とは違って少し青いようなよどみがあり、泡も少しある。
洗濯機の洗剤が影響してるのだろう。

吸い込まなくなった浸透槽は役に立たないので、場所を移して新たに作らないといけないとのことだった。
とはいっても、工事業者に依頼して地面を3m以上も掘るようなかなり大掛かりな工事が必要なので、応急処置としては、お風呂の水を洗濯機に写すときに使うポンプを買って、それで浸透槽の水を吸い上げ、外に排出すればよいと教えられた。

早速、ネットで発注し、翌日配送された。

洗濯機側に取り付ける蛇口みたいな排出口がついているのがご愛敬だ。

電源をつないで使ってみた。

直径1mほどの浸透槽の上の淵から1mほど下がるまで20分ぐらい掛かっただろうか?正確に測ってないので、感覚的な表現でそんなスピード。
山肌に流した水は1mも流れないうちに内部に吸い込まれてしまって、その先の地表には何の変化もない。
落ち葉が積もった層があるので、とりあえずそこの下にもぐってしまった状況のようだ。
山の吸水力はたくましいものだ。

長い棒を槽に入れて深さを調べたら、水の層が上の淵から3mほどあり、その下が、ドロっとした抵抗を感じたので、泥が溜まっている感じがした。

明日以降、水を全部吸い上げたとき、どんな状況がよく調べてみたい。

泥の層がどのぐらいあるのかわからないが、もし、泥を全部取り除けたら、また水を吸い込むようにならないのだろうか?
そのぐらいで回復するなら、自分で出来る程度の工事だけれど。

吸い込みをよくする構造を素人的に考えると、小石の層などを下や周囲に作られているような気がするけど、3m以上深い穴の底からそんなものを全部引き上げるのは至難の業といえそうだ。

何事にもDIY精神でいろいろチャレンジしてきたけど、今度の浸透増の問題はまったく今まで経験もないし、考えたこともなかったので、今の段階で自分でやれる自信はないけれども、調べてはみたいと思っている。

3m上から木の棒に取り付けた塵取りを下ろして、泥をすくって持ち上げるっていうのはどうかな? と頭の中で考えている。

 

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2018年07月20日