ハナちゃん死す...19/6/14

今朝早く(0時5分)我々夫婦で見守る中、ネコのハナちゃんが死んでしまった。

小さく動いていた呼吸のための胸の動きが止まって、2~3秒後手足を少し伸ばすように動いたがそれが最後だった。

昨日の朝、ネコ部屋から普段とは違う妙な鳴き声がしたので、行ってみたらネコトイレの後ろの床にうつ伏せになって横たわっていた。
抱き上げたらゴロゴロといつものように喉をならしたので少し安心してしばらくそのまま居て、それからそっといつも寝ている台の上の座布団に寝かせてやった。

ぐったりしていて明らかにいつもとは状態が違うので、妻にも伝えてとりあえず、注射器のようなようなものでハナの口に水を注いで飲ませてあげた。
ペチャペチャと少し飲んだ。半分ぐらいは口からこぼれ落ちてタオルをぬらしたが。

これは元気な頃のハナちゃん。2019/5/18 (那須にて)


9時から始まる近くの動物病院に連れていくことを決めて、ハナはそのまま寝かせて人間は朝食を取りに1階に降りた。

食事を終えたころ、2階のネコ部屋でガタンと何かが落ちた音がした。
行って見るとハナが台の上から床に落っこちて横たわっていた。
落ちた衝撃でか、おしっこもらしたようで、床が濡れていた。

いつもハナが寝ている場所だし、静かに寝ていたので油断していたけど、トイレにでも行こうとしておぼつかない足で起き上がろうとしたのだろうか?

1mぐらいの高さから床に落ちたわけだけど、健康なネコのようにクッションの効いた足からフワっと着地ということは出来なかったのだろう。
可愛そうなことをした。
抱き上げてなでながらどこか怪我してるかも、と思ってゆっくり手足や頭など調べたが、ま、とりあえず大丈夫のようだ。

9時前に妻がハナを病院につれていった。
動物病院は朝からかなり混んでいる。ネコとイヌ半々ぐらいか。

飼い主はウチと同様お年寄りが多いようだ。

ハナの体重は2.65Kgだったとのこと。かなり軽い。
昔よりあきらかに痩せてきている。
診断は脳梗塞。血液検査をするとき、血液がドロドロだったという。
最近暑いのにあまり水を飲んでなかったのだろうか。

手足が突っ張ったようになってうまく動かせないようだけど、4本の足をちゃんとバランスよく置いてあげたら歩けたという。
でも壁にそって歩くだけなので、目が見えてないんじゃないか、とのことだ。

点滴や薬など処方されて戻ってきた。
家に戻ってからも1度は同じように歩けたらしい。


この1週間が勝負だとの話で、水や餌などを少しづつでも回数多く与えて体力回復を図るように、とのことだ。
午後テニスから戻った自分も頻繁にネコ部屋に通って面倒みていた。

寝床は床に設置した。
トイレに行けないようなので、紙おむつを敷いておく。
ハナは元気が出ないようで鳴き声も立てず、置かれたままの姿勢で寝てるだけだ。
ときどき反対側を下にするように直してあげたりした。

夜になって与えたばかりの水や餌を全部吐いてしまった。
胃が受け付けないのか?

それ以降、呼吸が弱く速くなってなんだか、この夜が山場と思えるような緊迫感が出てきた。

妻に呼ばれて自分もハナの枕元に座って手足を握ってやったり体をなでたりしていた。
人にくっついているのが好きな人懐っこいネコなので、ぐったりした意識の中でも人がそばに居てくるることを感じて安心してるんじゃないか、と思いながら。

足の血流が悪いのかハナの足が少し冷えてきた感じがしたので、毛布を掛けてやる。

呼吸はゆっくりになったがぐったりしたまま動かない。

夜11時半ごろネコ部屋のライトはつけたまま一旦自分の部屋に戻る。

日が変わる0時頃妻が様子を見に行って、しばらくすると何か言ってるので、すぐ行く。

呼吸が非常に弱い。そして、ついに止まった。


ウチに来て約18年。当時2歳ぐらいだと前の飼い主が言っていたというので、多分今20歳か。
ネコとしてはかなりの長寿だ。

20年近く一緒に暮らしているので、本当に家族同然だ。
これまでのいろいろハナちゃんの場面を思い出す。
顔はイマイチだけど、愛嬌があって、活発なネコだった。

一時は4匹も居たけど、先に2匹のオスネコが死んでいった。 その時の状況も思い出してしまった。
いずれも那須に居るときだったので、向こうの山に葬った。
相手はネコとはいえ、死なれるのは悲しいものだ。

ハナちゃんは川越の樫の木の下に眠らせてあげよう。
とりあえず、夜はネコ部屋から出して入り口のドア近くにそのまま寝かせておいた。

朝になったら、妻が庭に咲いている花を摘んできてハナの顔のまわりに置いてくれた。

その後線香も立ててくれたので、それらしい弔いの形となった。


自宅の北東側にある樫の木の下に穴を掘る。

下に葉蘭の大きな葉っぱを敷き詰める。

ハナを横たえ、サツキの花も入れてやる。

「安らかに眠ってね。ハナ。長いあいだ、ウチでみんなを和ませてくれてありがとう」

上にも葉蘭の葉っぱを掛けてから土をのせた。
なめらかな石を1個乗せてとりあえず墓標とする。

 

昨日の朝、異変に気づいてから、ちょうど1日。

今はもう、土の中に入ってしまったハナ。

あれよあれよという間に事態が進んで、居なくなってしまった。


ネコに脳梗塞が起こるなんて、考えても居なかったけど、高齢になって体力が落ちているのはわかっていた。
夜にはネコ部屋から出してやり、居間で自由に遊んでから自分で望んでネコ部屋に戻っていく毎日だったが、階段をあがるときゆっくりで、最後の方はよっこらしょという感じだった。

歯も少なくなっていたせいか、食べる量も減っていた。
人間の目には分かりにくかったけど、体力のギリギリのところで日々生きていたのかもしれないなあ、と思う。

飼い主の人間も年を重ねているので、同じように気づかない内に限界が近づいているのかもしれない。
脳梗塞起きたらどうなるのかな? などとつい考えないわけにはいかなかった。


残されたコユキは、昨日からイヤにおとなしい。
同じ部屋の中で人間たちがあたふたしていたことで、何か起きている、となんとなく気づいているのかもしれない。

今日昼過ぎのコユキ、寂しげに見えるのは気のせいか?

 

里の暮らし 一つ前の記事へ   次の記事へ
   このページの先頭へ
ネコ関係 一つ前の記事へ   次の記事へ   他のカテゴリーの最近の記事へ

 

 

2019年06月14日|ニュースのカテゴリー:ネコ関係, 里の生活